面白いからこそもったいない





2025年1月8日
人の嘘を聞き分けてしまう耳を持つ大学生が民俗学を担当する准教授に気に入られ、怪異収集を手伝うアルバイトをすることで、自分の身に起きた不思議な出来事と向き合うお話。
怪奇体験と民俗学を繋げるテーマや発想はとても面白く、伝承の成り立ちや広がり、根付き方などなるほどと思える内容で、説得力がありました。その上で、深町と高槻先生が体験した不可思議な事象に迫っていくミステリー調な展開にどんどん惹き込まれ、一気に読み進めてしまいました。
ただ、相談に来た人たちと深町・高槻の事象には怪異としては乖離がありすぎで、相談者たちのがほとんど人間の仕業であるのが少し残念でした。不安感を煽る要素として民間伝承などが利用されているのは理解出来ますが、二人が体験した実際の怪奇現象については考察が浅いかなと思います。また、深町の不思議が分かったところでこれからもっと面白くなっていきそうなのに、そこで完結、終了となってしまったのが本当に残念です。元々小説をコミカライズしたものだと分かっていますが、出来ればこの先もコミカライズで読みたかったなぁと思いました。とても面白かっただけに、途中で完結にしてしまったのはもったいないです。ぜひまた続きを描いてほしいです。
怪奇体験と民俗学を繋げるテーマや発想はとても面白く、伝承の成り立ちや広がり、根付き方などなるほどと思える内容で、説得力がありました。その上で、深町と高槻先生が体験した不可思議な事象に迫っていくミステリー調な展開にどんどん惹き込まれ、一気に読み進めてしまいました。
ただ、相談に来た人たちと深町・高槻の事象には怪異としては乖離がありすぎで、相談者たちのがほとんど人間の仕業であるのが少し残念でした。不安感を煽る要素として民間伝承などが利用されているのは理解出来ますが、二人が体験した実際の怪奇現象については考察が浅いかなと思います。また、深町の不思議が分かったところでこれからもっと面白くなっていきそうなのに、そこで完結、終了となってしまったのが本当に残念です。元々小説をコミカライズしたものだと分かっていますが、出来ればこの先もコミカライズで読みたかったなぁと思いました。とても面白かっただけに、途中で完結にしてしまったのはもったいないです。ぜひまた続きを描いてほしいです。

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shikimi さん
(女性/50代) 総レビュー数:429件