このレビューはネタバレを含みます▼
過去を見る力がある蛍×未来を見る力がある晶、曽祖父の力を注いだ従兄弟同士。ずっと一緒にいたのに、晶が二人の未来を視てしまってから疎遠になっていた二人。10年が経ち、突然晶の前に宙に浮いた蛍が現れるが、実体と会おうと訪ねたそこで血まみれで倒れる蛍を見つける。過去を見る蛍と未来を見る晶、それぞれが互いを救おうと動き出すミステリー。過去と未来と現在が複雑に絡み合って頭がこんがらがってしまうけど、それをひとつずつ整理して読む没入感!事件の様相が分かってもそれで終わりではなく、並行世界が時に接触しながらどちらも緊迫したまま進むので目が離せなかった。バッドエンドにはならないだろうと思っていても、どうなるか分からなくて怖かったしハラハラしました。ネタバレなしでじっくり読むのをおすすめ。もう一周して時系列整理したい。