このレビューはネタバレを含みます▼
めちゃくちゃ泣きました。読んでる間、何度も何度も……。そして文才ある人はこういう人だ!と美しく紡がれる文章の力に圧倒された!切なく残酷な、酷く酷く残酷な2人のそれぞれの世界ー。堪らなく優しく純粋な可愛く愛おしい2人きりの世界ー。詩のような歌のようなキラキラと輝く言葉で語られていくこの物語に心がずっとずっと震えていました。オメガとアルファの物語ではあるけど、小説として愛の物語としてしっかり太く出来上がっていて、だからこそより深みが増し増しなのだと思います。
あまりにも悲しい和馬の過去、そして咲也と出会ってからの和馬。こんなに辛い、生きていくのも辛い中でも慎ましく生命を大事に生きている和馬に本当の人間の強さを教えてもらいました。そして咲也には愛し続ける信じ続ける勇気と努力を。何度もでてくる愛とは恋とはにその答えを和馬、咲也を通して、また別のキャラたちの姿を通してたくさん教えてもらいました。やはり番の世界だからなのかなぁ。和馬があそこまで咲也の全て愛おしく、最悪の出会いでさえもそれで良かったと思えるほどの深い深い愛。和馬の愛ゆえの犠牲を無駄にせず、7年もいろんな愛情表現で探し続ける咲也の狂おしい愛も。ホントに美しいと思った。
7年後の2人の再会シーンはもうもう…ただただ感動した。2人らしい素晴らしく美しい再会だった。涙がどんどんあふれて途中何度も涙を拭き、胸が熱くあふれた。
いつまでもかわいい2人を、おこちゃまができる、その後の様子も見ていたい。心を優しく純粋にシフトするためまた…また…と何度もリピしたいと思う、新年だけどこの年No.1に感動しました!