お隣さんはしたくないのに【単行本版】【電子限定特典付き】
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お隣さんはしたくないのに【単行本版】【電子限定特典付き】

するがしぎ

一つ知ってるBL用語が増えました

ネタバレ
2025年1月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さんで積ん読から。フォロー様のレビューを読んで面白そうだったので購入しました。とある体質に悩むサク×ライターの朝戸のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計187ページ。ライターという職業柄、気になったことはとことん突き詰めたい性格の朝戸がうっかりハマった後ろの開発。おもちゃで探求心を満たしていたけど本物を入れたらどうなるか気になって仕方がない。そんな朝戸がお酒に酔って放った失言がきっかけで、アパートの隣人・サクと一晩を共にしてしまって…というお話です。「褥狂い」って初めて聞きました。褥に狂うというのはちゃんと存在する言葉みたいですが、一定時間接すると相手が発情してしまい、一回行為を行うとその前後も含めて何があったか忘れてしまうというのは面白い設定だと思います。秘密の原因を一緒に探していくにつれて、二人の距離が少しずつ縮まっていく様子が丁寧に描かれていて、褥狂いという不思議設定にも関わらず現実っぽさがちゃんとあるというか、ちゃんと地に足が着いた感じで上滑りしなかったのが良かった。結局体質の治療法や、そうなった原因は分からずじまいでしたが、相手が見つかって体質が収まって良かったです。サクはあまり喋るキャラじゃないけど、必要なところはサク目線でもちゃんと語られているので、二人の心境が分かりやすかったのも良かったと思いました。あと、修正がかなり甘めなのも特筆事項です。
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