アンコントロールフェティシズム
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アンコントロールフェティシズム

栗之丸源

至高のコミュニケーション

ネタバレ
2025年1月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ SMがテーマのBL漫画読んでも何となく上澄みの部分を啜って喜んでたけど、ドムサブユニバースは特に好きだったので今作に惹かれたのは当然の流れかも。BLのドムサブは二重のファンタジーの中で人間のリアルな欲望が描かれてたけど、今作ではドミサブ自体を描いているのがフィルターをかけてない生身のエロスを実感しやすくて自分に合ってる気がしました。
キャラが良いのもデカいです。2人の性格が柔らかいのと六さんはリアクションがギャグ寄りなので、サミさんと一緒になって笑っちゃう、SM作品には珍しく明るい雰囲気を常に保ってる。サミさんが欲望ギラつかせる瞬間はゾクゾクするしでそのバランスも楽しい。
性的な交わりでなくても勝手にプレイへと脳内変換しちゃうんすよ。多分彼らの会話のトピックスがコミュニケーションについてばかりだからなんでしょうが、2話の3人の会話ですらエロに繋げてしまい(笑)、人間関係自体が相手にどうして欲しい、どうしてあげたいってことの積み重ねだからか‥グルーミングみたいな歪な関係もあればドミサブのような対等な関係だからこそ2人で追求できる快楽の高みがある。サミさんの抱えてる葛藤も六さんと出会えたことで答えが見つかるだろうと確信してるし、既に1巻で2人の関係がその方向性を決定づけてます。
有り難いことに1巻では最後まで致してないです。自分が突っ込んだら満足できる読み手でないのもありますが、全体的にエロい匂いがプンプンしてるので物足りなさは皆無。もうそれ自体がひとつのプレイみたいなもんなんスよ。
痺れた足をイジメるのから始まってワタシ的ピークはトイレのドア越しに漏れる六さんの喘ぎ声、目を描いてないサミさんの横顔‥。脳イキなんて言葉があるけど聴覚や視覚や想像力も全てがオーガズムに至る要素になる、このエロさが私の性癖を抉りまくってます!
絵も綺麗でキャラも良くてエロい。加えて悦び身悶えするプレイのじっとり感。
2人共常識人(そのへんすごい気を使って描いてる気がする)だからこそリミッターが外れる瞬間が常に付きまとってるギャップと危うさ。
2巻の紙版は売り上げ次第‥自分は電子派ですが紙はなくちゃだめでしょ!BL漫画で続きものを追ったことないけど応援の意味も込めて即買い〜!SNSとは距離とってるんで、買ってレビュー書いて作者さんへの感謝の正拳突きしときます??!!
皆様ご一緒に2人のこれからを見守って行きましょうぞ!
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