コントラディクト
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コントラディクト

大島かもめ

目は口ほどに…

ネタバレ
2025年1月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ うれしい!キャンプ番外編で終わりかな?と思っていたので、まさか続きが読めるとは思いませんでした。
2巻に別売りの番外編が組み込まれているため重複購入ご注意ですが、すでに買われた方はいちいち番外編を読みにいかなくても良くなったとすればそれほど損に感じないかと思います。

口を開けば意地の張り合い、実力の拮抗した優秀な消防士同期のケンカップルですが、矢島と鳥飼は無駄に足の引っ張り合いをするようなカスではないので、強めのやり合いでも嫌な印象は受けず、むしろ表情(こっちが本音)とセリフのギャップにたびたび萌え散らかすこと必至なのでした。
1巻は主にゲイ(鳥飼)とノンケ(矢島)の温度差やプライドを乗り越えるまでの葛藤が描かれており、2巻ではついに命の危機にさらされます。
誰しも自分の死期なんてわからないものだけれど、危険に飛び込み業務を行う彼らの死亡率は一般人よりもずっと高い。それを嫌というほど自覚させられた2人が本気でお互いに向き合う姿に…BLを愛する貴腐人以前に人として胸を打たれました。
鳥飼ばかりが矢島を想い空回っていた前作に比べ、ノンケ矢島の方が魅惑の鳥飼にハマり出している様子を見ると…今後どんどん逆転して矢島の方に余裕がなくなるんじゃないかな?と妄想してしまいどうしても完結を受け入れることができません。
矢島の実家で過ごすという未来ある終わり方もしていることだし、どうかデレはじめた鳥飼とそのケツを追いかける矢島を、同人でもなんでも細々とでも描いていただけたらありがたいと思う次第です。
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