このレビューはネタバレを含みます▼
何度読み返しても色々すくいあげて考えてみてもわからないけど「暗闇の中たったひとつ光が現れたならそれが偽物だって悪魔だってなんだって良かったんだ」これに集約されているのかな?人間は弱いから誰でも禄斗を生み出すし七海にもなるんじゃないか、なんてつい普遍に当てはめてつまらない理性を働かせようとしてしまうけど、そういう事でもないだろうし、じゃあこれは純粋に7の魂が6の魂を求めて、そこにいたたまれないほどの切なさや愛がうまれてそれで完成する感情の話なのか・・言葉にすればするほど陳腐でしょうもなくなります。つまり説明できません。私的にはハピエンだったし2人にとってベストな結末だと思うけど、ハピエンで済む話ではないサイコホラーではありました。こういう系統は普段あまり読まなくて多分人生で2作目くらいなんですが、BLの部分が思ったよりずっとBLで作品全体の暗さとのギャップがあって読みやすかったです。あと、序盤の「美味しそ~」のとこ。鈍いのでけっこう後で気付いたんですがショーケースの位置、絶妙すぎて背筋ぞくってなりました。すげぇ・・