明日もきみに会いに行く
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明日もきみに会いに行く

熊雪ふる

「圧倒的きゅんの嵐」はダテじゃない

ネタバレ
2025年1月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ イケメンでモテる後輩・三澄×人気者の先輩・咲のお話で、表題作のみ全5話+描き下ろしで合計207ページ。人気者でモテるけどなぜかすぐにフラれてしまう咲が、モテる後輩の三澄と接していくうちに、本当の恋を知っていくお話です。帯の「圧倒的きゅんの嵐」、ダテじゃなかった!手が届かない高い所にある本を取ってあげる時に、図らずも後ろから覆い被さるような形になったり、飲み会中にこっそり自分だけにバイト先の情報をメッセージしたり。そういうキュンとするときめきテクニック自体は奇抜なわけではなくて王道なんですが、狙ってやってるわけじゃないというのが良いんですよね~。しかもこれを一般的な男女カップルがやってるのではなくて、大学の先輩後輩の男子たちがやっているということが更にポイント高いです。なかには男女の恋愛漫画にありがちなキュンを単に男子同士に置き換えただけみたいな作品もある中で、本作では男子同士でしか成り立たないキュンもたくさん散りばめられていて、BLならではの醍醐味を感じました。そしてキュンが良すぎて、読んでる途中ハッと我に返るとめっちゃニヤニヤしてる自分に気付くという。外で読むと絶対にやけちゃうので注意した方がいいです。あと、咲の友人たちがすごいフラットなのも推せました。類は友を呼ぶってこういうことなのかな。基本的に悪い人も出てこないし、すごい良い読後感で読了できました。
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