このレビューはネタバレを含みます▼
事故により下半身付随になってしまった晴人と、恋人の晃とのお話。予期せぬ障がいを負った身体的辛さはもちろん、その精神的辛さが細密に描かれており、晴人のひと言ひと言が心に突き刺さりました。気付かされた視点が多数あり。事前にレビューを見て悲しい物語なのかなと覚悟して読んだけれど、思ったよりも幸せな終わり方で安堵した(エピローグ除く)。おまけマンガも微笑ましくてよかった。
エピローグについては、ないほうがよかったと個人的には思いました。もう2人は年老いているわけだし、このまま2人で自然と命が尽きるのを待てば良くない?晴人に安楽死されて残った晃が辛すぎない?なぜその歳になってわざわざ?と。
あとものすごく気になったのが、晃と晴人のお父さんは激しく仲違いしていたのに、同棲する際やパートナーシップを結ぶ際は問題にならなかったのかというところ。親が事故であれだけ騒いでいたのに、事故以降登場してこなくて違和感を覚えた。