このレビューはネタバレを含みます▼
前半はルキアノスとドミナトスの2人の想いを伝い合うまでの紆余曲折が描かれています。身分違い、体格差、意地っ張りと無骨者・・という設定と、古代ローマを彷彿とさせる時代背景とが相まって、わくわくしながら読み進めました。後半は想いを伝え合った2人が、誤解からすれ違うストーリー展開に。ルキアノスがドミナトスの過去の女性に嫉妬したり、互いの気持ちを誤解したり。これは恋人同士になってからの定番の悩みだけど、愛を同じ熱量で持ち続ける難しさを感じました。お尋ね者になったドミナトスの決着の付け方がどうなるか予想ができずハラハラしましたが、ヴァリウス様、すごいです。それにしても名前が覚えにくい。読んでいる最中は、主要人物名は◯◯スと、「ス」で終わってるしか覚えられず、レビューを書くためにしっかりと見てやっと認識しました・・。