このレビューはネタバレを含みます▼
「割れたカップを戻すには」が大好きな作者様だったので、無条件ポチーッ!!
表紙の息を飲むような距離感に、期待とテンションが高まり!!今回は幼馴染の可愛いも苦さもありな再会ものでした!!
小さい頃の面影を上書きする様に変わった眞白と昔のまんま自分のカラーを貫く時鷹が非常に対照的で、冒頭では2人の仲も破綻しているのかと思って見守っていくと、、
そこは共通の趣味だったカードゲームを通じて、距離を詰めていく独特のアプローチが時鷹の性格を物語っていて(笑)
また、眞白の好きで大切だった気持ちを1つずつ取り戻していくストーリーとDKのナイーブな一面とが上手く連動していて、内面というか内情の繊細な表現が相変わらず上手いなぁと唸ってしまいました。
小学生の頃は大好きなカード仲間という立ち位置で止まっていた思いが、再会によって一気にかけ上がる!
大好き→性への欲求と直結している沸点高めな思考回路、手探りで確認し合う姿に若さ故の可愛さしかなかった、、特に眞白の性の目覚めには、もう頭ん中それでいっぱいだねと温かい目で見守ってました。相変わらず体のラインがエッチくて好き!
そこから眞白の家庭環境によってうまれた溝と、恋愛ができないほどのトラウマが浮上。
引っ越しでの新たな環境や、情緒不安定な母親‥かなり衝撃的だったのにもが関わらず、記憶のないお母さんにはその事に一切触れておらず、子供なりに気遣っていた背景がまた痛々しい。
でもそこまで暗くならなかったのは、明るいキャラで一生懸命封じ込めていたから。
父親に生き写しの様な自分の存在を書き消す様に生きてきた眞白が、前を向ける様心に寄り添ってくれた時鷹の存在と真っ直ぐなセリフに皆が救われていきました。
全ての発端だったお父さんへの反発も、初めだけで結局会ったら大好きだったんだよね。それが悪い事の様に思えて蓋をして、時鷹の握ってくれた手が大丈夫だよと言ってくれてました。。本当に良かった‥。
眞白と再会してからの変貌とこれまでの成長っぷりに時鷹!君は未来のスパダリ要員確定だ!続編を期待しちゃう最後がチラッと!
絶対的恋人と自分らしさを手に入れた眞白のキラッキラ最強説に、こりゃ時鷹の気苦労は並大抵のものじゃ無さそう!そんな先を見てみたい!!もぅ絶対好きなヤツじゃん~!