愛しものに蓋
」のレビュー

愛しものに蓋

ヲリコリコ

愛しさと悲しさと

ネタバレ
2025年2月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初めは、独特なコミカルさで描かれる恋愛ものかなと思いましたが、読んだら全然違って、もっと内容が深くて心に響くとても良い作品でした!!カードゲームにしか興味がないと思ってた同級生と再会し、彼により主人公が再生して幸せになるお話。暗い同級生、酷い親、外見を偽り人気者になった主人公、そう見えたものは全て虚像で、本当は皆んなすごく心があって。。家族を愛してるが故に思いやり、自分の心に蓋をしてしまった主人公真白、真白を愛して心配しているのに自分の力では真白の心の蓋をとってあげられない母、そんな真白を愛して心の蓋をどんどん開いていく時鷹。そんな人の弱さ、優しさや強さが、笑いも含めながらとても丁寧に心に響くように描写されていて、読み進めるうちに話に引き込まれていきました。作者さんには独特なタッチ、ユニークな表現力があり、キャラがすごく良いのも魅力的。真白が時鷹の優しさに触れ、自分を解放していく可愛い姿、時鷹が真白に気付いて、迷いなく守る毅然とした姿、そんな彼らを見てるのが本当に面白くて沁みてきました。とてもオススメの作品!
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