傷モノの花嫁
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傷モノの花嫁

友麻碧/藤丸豆ノ介

元祖?和風花嫁シリーズ、どう完結する?

ネタバレ
2025年2月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 私の中では『和風花嫁シリーズ』の元祖にあたる作品です。発売当初からレビュー数が伸び、これはシーモアさんの推し作品だと察し(笑)、まとめ読みできるまでレビューは遠慮してました。絶賛するほどの洒落た物語設定はありません。むしろ定番、王道の設定ばかりです。虐げる親族、ヒーローの元婚約者、ヒーローの毒母、と敵役が登場します。私の記憶では、酷いイジメと悪役の醜悪な顔芸が定着したのもこの作品からです。(【傷モノ】という言葉は、一世代以上前では、ある種の女性への蔑視用語でした。そんな用語を作中どころか作品タイトルにまで使用しているところに、良し悪しの評価は別にして、和風花嫁イジメ漫画の先陣をきった作品であると思います。)王道設定を順序よく登場させ、それを的確な画力で綴った物語という印象です。物語内容に新鮮味は余りありませんが、王道ゆえの安心感は抜群です。ヒロインとヒーローは定石どおり。どんどん定番設定が登場するので、いつ完結するんだろう?と、読了後、余計な心配をしています。読者が飽きる前に完結できたら(一過性の読み捨て漫画では無く)幾度も読み返される名作になれるかもしれません。
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