ごちそうΩはチュウと鳴く【コミックス版】
」のレビュー

ごちそうΩはチュウと鳴く【コミックス版】

はなさわ浪雄

予想に反してどんどんハマる

2025年2月25日
獣人大好き。
でもまぁよくあるストーリーかな?と思って(受けの目の下の隈とか攻めの超キツネ顔とか 好みではなかったし)これまでスルーしていましたが、
あまりの高評価とセールとか色々重なって、購入してみたら
1巻の序盤から加速度的にハマっていきました。

他のあるある作品と違った点は、
ただのアルオメっていう関係じゃなくて、獣時代の「捕食者と被捕食者」というDNAがちゃんと残っていて、実際に食われるかもしれない という設定があるのがすごく良かったのかも。
もちろんグロテスクなことではなくて、ポップな描かれ方をしていますが、
攻めのキツネがネズミ姿に先祖返りした受けを食べたくなる衝動を我慢するのとかが、ちゃんと切実で、そこの葛藤がちゃんと愛情の深さを表現出来ている気がします。

そして当初苦手に思った攻めの胡散臭い表情ですが、飄々として本音が見えづらいのとか、受けを振り回して楽しんでいるのとかも、人間だったら「いい性格しとんな」って思うところが、キツネという設定によって「らしい」に変換され、好意的に見ることが出来ます。むしろそんな2人のやり取りこそが可愛らしいまである。

2巻以降はギャグエピソードの割合も増えて来て、楽しさも加速度的に増しました!
えっ、まさかそんな展開に!?と思ったり、でもちょいちょい訪れるハプニングや障害も、ネチネチ引っ張ることは一切せず、速やかに2人の努力でクリアしていくので、読んでいてとても気持ちが良いです。ストレス無し!
いつまででも続いて欲しい作品になりました。
いいねしたユーザ3人
レビューをシェアしよう!