恋してる、生きていく
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恋してる、生きていく

夕映月子/みずかねりょう

山岳シリーズ2作目、小さな高原ホテル舞台

ネタバレ
2025年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ BL小説。「天国に手が届く」→「恋してる、生きていく」→「あなたを好きになりたくない」の山岳シリーズの2作目。元々初期作品で投稿作のためか舞台は架空の高原や山の名前になってますが、上高地や乗鞍高原をモデルに書かれたと作者さんのXにコメントがありました。
ボルゾイを飼ってる高原の小さなホテルのオーナーで生まれつき心臓が悪くて標高高い山には登れない身体の繊細な美人さんの梓と山が大好きでアウトドアショップにも勤める写真家で登山ガイドもする穂高のお話。片想いしてた穂高が告白するも、制限があるため恋愛もできないと思って梓は断ってしまう。ほんとうは自分も好きなのに。。
カラー挿し絵2枚目みてほしいーーーうわーーー、こういう高原でボルゾイ散歩中にキスしてるCPいそう、いるかもしれない〜って妄想かき立ててくれるほど長野周辺の澄みきった高原別荘地の雰囲気が素晴らしく良く描写されてます。小さな高原ホテルやリゾートのお仕事BLでもあったりして、作者さんが通ってないと書けない空気感がとても心地よい。
登山ガイドもね〜、山のお仕事してる人たちってプロフェッショナルの責任感が強くてものすごく頼りになって、ほんとうにカッコいい。男こそ惚れる強さって、山岳シリーズに何回か言葉でてくるけど、いやほんとそれよ。
「天国〜」CPもゲスト登場しますし、本編のその後が3作目の「あなたを〜」の後半でメインCPとして語られますし、作者さんXから辿れるブログにはボルゾイさん視点で番外編SSが書かれてます。あの時シルフさんはどう思っていたのか。。。?

かえすがえす夕映先生の早すぎる御逝去が寂しくてたまらないです。山岳シリーズの続き書いてみたいとXにもコメントありましたし。。。いまは登場人物たちと山にこもって一緒にどこかを歩いていてほしい。
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