インディゴの気分
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インディゴの気分

丸木戸マキ

これ読んで城戸さんのイメージ変わった

ネタバレ
2025年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ インディゴの気分で、これまで読んできたポルノグラファーで何度も意味深に登場してきた城戸さんのことが丸わかりです!好きな人は読みましょう!でも読むと少し夢打ち砕かれちゃうかも!?ゼミの教授の葬式から始まります。学生の時の受け、ポルノグラファーに輪をかけてイヤなやつで、ちょっと読むのイヤになりましたがここで負けてらんねえー!!!!という一念のみで読み切った。人の女寝とっておいて、別に僕のモノでもないし、お好きにどうぞはお前一発殴らせろムカつきマーク×10000だった。本当にここで受けめちゃくちゃ嫌いになって、目的のある小説はただの道具だ。文学とは言わないって言うのも文学崩れが何ゆうたんねん。お前が思ってるよりみーんなお前のこと知らねーからな怒りって感じで、この時代の受けとことん合わなかった。まあ、お父さんから認めてもらえなくて、そのまま死に別れてしまうし、受けも辛かったんでしょうけど、態度と世の中舐め腐った感じの顔つきが気に入らず、攻めがこいつぐちゃぐちゃにしてやりテェって気持ちで仕事紹介したんだ、とわかった時にはすっとしました。全然親切心からじゃありませんでした。もうこの時点で2人が本当に恋人になるなんて無理だったんだな〜と腑に落ちましたね。攻めは受けのことが羨ましかった。自分はああはなれないって学生の時思い知ったから。そんな人間が久しぶりに会ったら全然人生上手く行ってなかった。しかも、自分の仕事馬鹿にしてくるし。思いつきではありますが、攻めも自分の人生掛かってたので受けを利用しました。そのままあの子と結婚するのかと思ったのに、結局受けと微妙な関係ズルズル続けて、しまいには自然消滅みたいになって、城戸さんは別の人と結婚します。その辺は結局曖昧なまま物語は終わってしまいます。城戸さんのプライドとか内面の整理がつかなかったことが原因ではないかと個人的には思う。だって受けは攻めのこと思ってひとりえちしたり、結構城戸さんのこと真剣に好きだったと思う。城戸さんの狡さ、覚悟のなさ、受けの才能に対する嫉妬が複雑怪奇に絡まった結果、恋人ではいられなかった。城戸さんのこと好きでしたが、結構最低な人でもあった。そしてもちろん優しい人だった。そういうことが包み隠さず書いてある。城戸さんの中にはきっと一生木島理生の席があるんだろうな。逆もまたしかり。でも、もう何もかも全部おわったことだ。
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