ハレとモノノケ
」のレビュー

ハレとモノノケ

灼先生の魅力が満載

2025年3月3日
灼先生の作品の世界観や言葉の魅力が堪能できる素敵な作品でした。BLじゃないというより、BLを超えて魅力的。読後、ハレとケの意味を噛み締めながら丁寧に日常を送っていきたいという気持ちになります。それぞれに孤独な八潮とトキが、孤独だからという理由ではなくお互いを望むことを丁寧に伝えあうところがなんとも灼先生らしくて良かった。そして、ミツの存在の切なさ…!私を泣かせたのはミッちゃんだよ!八潮とトキが言葉で気持ちを伝えるなら、ミチの思いは犬としての動きのなかに込められていて、そのせいか体温や触感まで感じるように心に迫ってきました。大好きな「イルカの耳骨」のように、これからもきっと何度も読み返す。
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