夜明けがいちばん暗い
」のレビュー

夜明けがいちばん暗い

山田ノノノ

ふむ。

ネタバレ
2025年3月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ タカヤくんの明るい性格に救われる、とてもシリアスなストーリーでした。
最後の電話を取れなかった自責、寒い冬の日の朝、次の日が怖くて目覚めたくない、、、こうなる未来を自分が変えられたかもしれないと思えば思うほど、相手の笑顔が目に浮かぶものです。。。この重たい題材を物語にどう落とし込むか、山田先生はきっと試行錯誤されたことと思います。どんなお話なのか前情報無しに読み始め、ページが進むに連れて「(これは精読せねばならない漫画だ)」とハッとしました。
最後はサイトーさんが心から笑えて、涙出来て良かった。きっとアキも笑っています。

特にタカヤくんの「亡くなった人は自分の中にいる」という言葉の力はすごかったです。お別れしてすぐはなかなかそうは思えないものだと思うのです。
大切な人との思い出ごと自分を幸せにしてあげようって、なかなか気付けるものではないと、そう思います。
とても美しいお話でした。
こんな漫画が読める日がくるなんて、いつかの自分に送りたい作品です。
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