ドラッグレス・セックス【電子限定特典付き】
」のレビュー

ドラッグレス・セックス【電子限定特典付き】

エンゾウ

短編集でした

ネタバレ
2025年3月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作とその他短編2作品が収録されている短編集。

表題作「ドラッグレス・○ックス」←タイトルなのに書けないとは…(笑)
「フェロモン症」という原因不明のアレルギーにまつわるオムニバス形式となっており、登場人物が毎回異なります。
サラリーマンの桧木とオフィスデリの杉野、高校の同級生辰見と戌井、フェロモン症の抑制剤開発者の無良と薬師寺の3本立て。

正直、最初の桧木と杉野の話はあまり好きではありませんでした。
ちょっと杉野が酷すぎて好感が持てませんでした。

フェロモン症の抑制剤開発者の話は面白かったのですが、エロが全面的に押し出され過ぎていて疲れました。
ドロドロし過ぎていて(ストーリーではなく物理的に)後片付けの方が気になってしまって…(笑)

一番好きだったのは、やはりその後単独で単行本化されている辰見と戌井かな。
気持ちいがいいくらいの大逆転劇!
1話完結でもスッキリ楽しめました。

読み切り「駄目な男」
妻から離婚を言い渡された森山と、隣に住むカフェ店員水川のお話。
森山が本当にダメな男過ぎて…水川の好みを疑ってしまう(笑)
最後は少々ながらまともに生活できるようになっていましたが、料理は壊滅的な模様。

前後編「好きにしたいよ」
真澄を生まれた時から愛している藤生と、4歳年下の真澄のお話。
藤生の真澄への愛が尋常ではない作品。
真澄も藤生に対して執着があって良かった。でなけば、この作品はホラーかサスペンスになっていたかもしれません(笑)
一応コメディとして描かれていましたが、私にはサイコホラー作品でした。
一歩間違えればというか、間違えなくとも犯罪。怖かったー。

一番好きだった辰見と戌井の話が単独で出ているので、そちらも近々読む予定です。
いろいろバラエティーに富んだ一冊だったので、好きなカップルを一組でも探せてよかった!!
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!