このレビューはネタバレを含みます▼
2人で生きてきた中で自分より弟が大切な兄と、そんな兄が子供の頃から大好きな弟の究極のブラコン愛。好きや愛情には様々な色があるけれど、このふたりは単色じゃなくて何色も複雑に混ざりあっている。それはきっと一般的な愛情の中ですくすくと生きてこれた人間にはわからないのかもしれないです。
大人になり弟のために当たり前のように体を売る兄と、そんな兄ちゃんに欲情してしまう弟。そしてさらにそれを受け入れてしまう兄の葛藤。それがまっとうでないことはわかりきってるんだけど、まっとうさよりきっと大切なものがあるのも確かだと思います。
倫理と感情でゆれる近親ものはほんとに切なくて愛おしい!大好きだぁ~
軽い話ではないけれど、兄ちゃんの心のつぶやきが可愛くておもしろいのと、グルメ漫画か?と思うほどおいしそうな料理が出てくるので抜け感があって近親ものの中ではライトな方だと思う。とても深いけど。
で、この2人はこれからどうなるの~?あ~続きが読みたすぎる!!先生お願いします!ぜひその後の2人を読ませてください!
※電コミ大賞2026エントリーおめでとうございます!
久しぶりに読み返したら以前よりずっと感動して泣いてしまいました。読めば読むほどお兄ちゃんの愛が深い。どれだけしんどくても何でもないような顔で何でもないような話し方で、毎日ご飯作ってずっと弟を支えてきたんだな・・・さらっと描かれてるけど受け止めるのも突き放すのも簡単ではなかったはず。
ガチ兄弟BLなのでそれ自体が地雷の方はいらっしゃると思うけど、この作品は間違いなく名作だなと改めて思いました。