君によせるブルー
」のレビュー

君によせるブルー

青井秋

美しくて良かったわ〜♥️

ネタバレ
2014年10月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ とにかく絵が綺麗。風景も素晴らしいのでカラーで読みたい!4つのお話。どれも美しい抱擁と軽いキスのみで濃厚なHはありません。台詞回しや文章も文学的で構成力も高いです。美しい物語がお好きなかたは是非読んでね。
特に最後のお話が大好き。他で既読してとても良かったので今回買ってみました。4人間の人生の脚本家×その対象者の少年。文章も美しく高い芸術性に魅了されました。作中の映画は「ベルリン天使の詩」ですよね。若い頃観ました。懐かしいわ。
以下少しネタバレ。1表題作。都会からの転校生航平×島の少年悠太。打ち解けられない航平に優しく接する悠太。秘密の浜で2人だけの時間を過ごす。抱きしめようとする航平に怖じ気ずく悠太「怖かった。嫌だと思わん自分がこわかった」このあたり両想いを確認するまでの構成力は秀逸です。2親友の久に想いを寄せる和洋×先輩。久の結婚式で再会する2人。よくある展開ですが、先輩との過去シーンが効果的に入ったり、台詞も上手い。同僚と高校生和洋の髪型が似てて紛らわしいけど。3狐の化身×病いで余命わずかな佐彦。これもファンタジー。喰らい同化すると同じものを見る。同化って究極の愛よね。佐彦は魂飛びかう美しい森を見ることが出来るのね。
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