囀る鳥は羽ばたかない
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囀る鳥は羽ばたかない

ヨネダコウ

さすが

ネタバレ
2014年10月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ としか、言いようがありません。
ヨネダ先生の作品は『どうしても~』から大好きですが「任侠ものかぁ」と購入を躊躇していました。しかし、それは大きな間違い(´`:)
相変わらずの綿密なストーリー構成、受けキャラの色気と葛藤の描き方、話の収録順までもが本篇を際立たせます。多くを語らず、空気で魅せる手法はヨネダ先生の魅力の一つ。
今回の主人公・矢代は癖のある性格だけど、その中に繊細な心が見え隠れしてキュンとせずにはいられません。相手役の百目鬼はとっても実直な性格で不器用な人。大切だからこそ、本音は語れない百目鬼の苦悩する姿も愛おしいです。少しずつ近付いているようでそうでないようで、そんな彼らの行く末は一体どうなるのか。今後も目が離せません!!
もう一つのカップリング、矢代の親友で医者の影山とチンピラ(と言っていいのか^^;)の久我はまるで磁石のよう。2人で居ることが自然に当然となっていく。この2人の話はサラッと読めますが、彼らもメインカプに大きく関わってきます。一体、どれだけこの物語は計算されて創られているのか、と思いました。
行為の描写も程よくあり、飽きの来ない作品だと思います。ストーリー重視派の方には是非オススメ!
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