レーエンデ国物語
」のレビュー

レーエンデ国物語

薄雲ねず/多崎礼/孳々

描写力に一目惚れ

ネタバレ
2025年3月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 好みドンピシャでした。原作を知らないのですが一見して買い。絵師さんの描写力が素晴らしいですね (どんなベテランさんかと思いきや初見で驚きました)。
貴族子女が政略結婚を厭って憧れの地へ旅行に…父親の仕事に随行という形から、そこでしばし逗留する流れ。森深きレーエンデは不思議でいっぱい。満月の夜に幻霧によって海の底と化したり、そこかしこ銀に変わる呪病が存在したり、ミステリアスで色彩が見える様な美しい世界観です。民族に伝わる不穏な伝承にワクワクが募ります。
褐色くんとの救済ロマンスもありそうな予感。周辺国を向けば、為政者達の黒い政治的あれこれも蠢いてる様子で其処も良い。
まだ1巻なので設定拾ってキャラの馴染ませ程度ですが、自分なりに想像する方向性を描いてみたり楽しめました。何よりもヒロインのパパンが可愛すぎて…彼に最も期待が乗っかっちゃってます。さすが英雄。
タイプの作品を見つけて、早くも満足してしまっている。
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