このレビューはネタバレを含みます▼
単話でも買ってましたが、1冊にまとまるのをずっと待ってました。単話エピソードの隙間を埋めるようなページも加わり全体のイメージがクッキリしましたね。本当に素敵な作品です。
1冊通して読んで気がついたのですが、これは体格差プラス喪服萌えというヤツですね?
カフェ併設の花屋さんと、古い一軒家の庭に咲き乱れる花々。萌えと美の連打ですよ。
1話から3話は2人が一緒に暮らしている日常で、そこから2人の出会い編に時間が巻き戻ります。
紫陽花が咲く古い日本家屋を買い、都心の会社まで1時間半の電車通勤。
その長い通勤途中、デカくて真面目な会社員青屋が出会ったのは美しい青年、想(ソウ)。
2人が出会い、一緒に暮らすようになる。ただそれだけのお話なのに、何だろう、このむず痒い幸せな感じ。
欲しかったのは帰る家。自分だけの居場所。そして誰かを迎えるところ。欠けたものを抱えて生きて来た2人のピースがカチリと噛み合うように惹かれ合う。
他作品も大好きなんですが、他に無い雰囲気をお持ちの作者様です。ああ、余韻がすごい。。。
モノローグが良いの。泣きたくなるほど良い。