このレビューはネタバレを含みます▼
どんなくそヤローかと思いきやめっちゃくちゃ手のかかる切ない拗らせ王子だった。
好きなノンケに彼女ができたら普通は傍観するしかないんだろうけど、自分が嫌われたとしても行動起こして2人を別れさせちゃったくらい好きだったんだね。合理性のない行動をさせるのが恋だから仕方ないとはいえ初めからかなりの激重感情でした。
自分から「拒絶してくれ」「終わらせてくれ」っていうグサッとくるセリフ。終わらせてほしいのは恋心とそこから生まれる不幸(と勝手に思ってる)だったのかな。でも清竹が終わらせてくれなくてほんと良かった。清竹にとっても世界が180度変わるきっかけだっただろうし。あんなの放っておけないよ。
ずっと一線引いてたクールビューティー烏童くんが、だんだん素がでたり柔らかく可愛くなっていくのが良かった。美形が泣くとより美しいからそれも良き・・というのはさておき、ちょっと低めの自己肯定感を抱えながらもお兄ちゃんが幸せになれそうな未来が見られてこちらも幸せでした。