このレビューはネタバレを含みます▼
ダンサー&講師の母が若くして亡くなって、ダンスから遠ざかっていたキレイ系イケメン大学生晃介と、その母に淡い初恋をしていた今もそのスタジオで踊るハイスペックイケメンサラリーマン淳とのノンケ同士の恋と愛の話。
まず絵がキレイ、うまい、色気ある。
構図やストーリーの流れも完璧。無駄がなく全てが繊細で見せ方が秀逸。
2人は母の思い出のスタジオで出会って割りとすぐに恋人になる。
晃介はおとなの階段を上る途中なのもあり(成人してるけど精神面で)、思いがあふれ少し勢いで告白する。やや子供っぽさや青さはほんのり。
それに対して慎重で大人な淳は、男同士で付き合うことに色々な将来のリスクを考えて思い悩む。
初恋の人に良く似ているからもちろん好み。
一緒にいたいと思う。
淳にとって恋愛においての境界線の一つは抱けるかどうか。
晃介で想像してみたら…
2人は付き合うことになるけれど、キス止まり。
お互い好きあっているのは間違いないけれど、一線を越えない淳。
好きと言われてないことに気付いた晃介と好きと言えない淳。
その理由は、結局は晃介の将来を思ってのこと。
男同士で付き合うがゆえに、教職を目指す晃介の足枷になるかもしれない。
二人とも漠然と、将来は子供がほしいと思っていたり。
最終的に恋が愛に変わります。
邪魔者も嫌な奴も出てこないで、2人に集中していて、丁寧に心情を表す作品でした。
母への初恋もどろどろしたものではなく純粋な感じで、晃介への気持ちはほんまもんの愛です。
途中で淳が焦れてしまって、自分で言ったくせに一線を越えてしまいそうになる場面は
フォオオオオオー//////////
となりました。
色気がすごかったです。
現実に見てみたいです。
晃介もめためた素直で可愛かったです。
こんな子おるん?
私が淳の立場だったら、我慢できないと思います。
絵がキレイでストーリーも自然なせいか、あまり重たさもなく切なくはさせてくるけど、甘酸っぱい気持ちにさせてくれました。