このレビューはネタバレを含みます▼
傭兵として働いていた最中に異世界に「女神」として召喚された雄一郎と、「正しき王」ノア、「仕え捧げる者」テメレアのお話。
お察しの通り3P。37歳おっさん受け。18歳だけれど見た目は完全子供のノア、顔面が美しく嫋やかなテメレアが攻め。
アルファポリスの小説のため、表紙と人物紹介ページ以外挿絵が無いのですが、これはあって欲しかったです(笑)
元の世界に戻る為には王の子を産まなければならないため、とりあえず子宮を作るためなのか盛っているだけなのか不明でしたが、絡みシーンは多め。そして濃厚。非常に良かったです(笑)
それ以外は異世界に行く前も行った後もかなりの割合で戦っています。
戦闘シーンがなんちゃって戦争などではなくしっかり描写されているので、登場人物の生死などドキドキさせられるシーンが多かったです。グロさも多少あったので苦手な方はご注意ください。
あと、戦闘部分以外では雄一郎の妻子への後悔が多く描かれています。
最終巻にて焦らしに焦らしていた雄一郎の妻子の死の真相が明らかに。
雄一郎の後悔が辛いです。雄一郎が日本に戻り、もう一度家族と向き合い、最後にお別れを伝えられたのは良かったです。
元部下が良い人過ぎてちょっとご都合主義もありましたが、改めて雄一郎が自身の気持ちと向き合えたり、色々振り返る機会となったのが良かった。
ラストは戴冠式、無事子供も生まれ、なんの憂いも無く終わりを迎え、長い間読んできた読者側もスッキリ出来たと思います。
これ以上ない良いラストでした。
ただ、この作品の真骨頂は本編終了後の短編集後半。ifストーリーとして書かれたゴート×雄一郎。
正直ここに全部持っていかれました。
本編がむしろこの短編のための布石だったのでは? と疑いたくなるくらい良かったです。
ゴートの執着…萌え散らかしました!!
ifなんて甘っちょろいこと言わずに、公式ストーリーでお願いします。
最後の最後に最大の萌え投下…本当にありがたかったです。
それにしても雄一郎…最初は男とエッチなんて吐きそうになっていたのに、すっかり快楽に弱くなっちゃって…いい意味で何だか感慨深いものがありました。