このレビューはネタバレを含みます▼
吾瀬さん買いです。昭和っぽいレトロな表紙◎
昭和100年にあたる今年に昭和モノってなんかイイ。
薔薇族?の雑誌があった頃でしょうかね笑
1979年の大学が舞台の11年ぶり再会モノ、
理系助教授鵜飼(35)と文系院生土岐(23)の話。
二人のドラマは感情を揺さぶられまくり目が離せず。
深い悲しみの中で素数の神秘に没頭する先生の生き様◎
小学生の時に先生から知的好奇心を刺激されて人生のロールモデルを得た土岐君(羨ましい!!)
劣悪環境の孤独な少年が先生の過去ごと愛せるイイ男に成長したのもあの頃の二人の時間が導いたなんてドラマチック◎
終盤の台詞には泣かされました。
知的な学者が欲情を滾らせるギャップと、肌色シーンで急に生々しくなる展開のギャップとがマッチしていたのと、好青年の中に少年の面影ある土岐君の人物描写と、唯一無二の二人に惚れ込みました。あ~すごかった笑
今回あとがきに〈すけべ自由研究〉が無くて残念!!
吾瀬さんの探究心の虜なので、次作楽しみにしています~笑