このレビューはネタバレを含みます▼
表紙&試し読みでモロコメディだと思っていた。
しっちー眉毛無いし、ファンキーな人かと思ったんだけど、ファンキーなのは隣人のヴァイオリニストの方だった!
しっちーは見た目に反して非常に繊細で常に周囲に壁を作るタイプ。それを初対面からガンガン叩いてヒビ入れてきた祐。体と音楽を通じてしっちーを開かせていく祐は根っからのプレイヤーなんだなと思った。傷つくことを恐れて殻を被るしっちーとは真逆で、傷ついても自分の主張を曲げないメンタル強者。
そんなメンタル強者がしっちーの表情ひとつに浮かれたりしょんぼりしたりする様が、良い。
要するに、私は遊び人が一途になるお話が好きだ!
煩わしいと思っていたものが無くなったとき、「清々した~」と思えず寂しくなったら、それはもう傍にあって当然と心が受け入れてる証拠なのね。タイトルも簡潔なのに深いな~。