このレビューはネタバレを含みます▼
刑事×BLは相性が良い。作風と内容はマッチしている。
特殊能力を持つ朝子巡査と監督指揮する黒岩警視の警視庁特命捜査対策室第六係の物語。
始まりの「スティグマター聖痕捜査ー」は青年誌で惨虐な場面に耐性のある方はそちらもオススメします。
「スティグマター愛痕ー」はその続編?青年誌とは違うBL切り口になっている(流血もソフト)
聖痕捜査での活躍が愛痕の深みにつながったと思う。
両方を読んで、うわぁ!いい作品だと胸がザワついた。
画面は白と黒のシンプルさが懐かしくもあり、それでいて洗練されている。聖痕捜査はTVドラマで愛痕は映画を眺めている気分だった。数々の熱いレビューにも頷いてしまう。
特に愛痕の2巻終盤はそれまで映像フィルムみたいな枠線が徐々に波のように変化して進んでいく。見事な演出でクライマックス感に包まれた。
聖痕捜査はもう連載されてなくて残念、これは時代の流れなのかな。キャラデザインや設定も厚くて、ほかにも魅力的な人物が脇を固めてくれてる。骨太でダークな物語が好きなら是非読んで頂きたい。