陰陽師
」のレビュー

陰陽師

岡野玲子/夢枕獏

どうしても真葛が苦手

ネタバレ
2025年4月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 10巻あたりまで読みました。
序盤は素晴らしいです。原作は未読ですが、最初の方はある程度原作に沿っていたはずですし、幽玄という言葉が似合う絵柄で、非常に良かった。キャラクターは博雅がとても好きです。感受性が豊かで優しく朴訥とした強さがある。
で、漫画オリジナルキャラである真葛が出てきた辺りから、段々と自分の好みから外れて行き、最終巻に行きつかずに脱落してしまいました。だってどうしても真葛が苦手で、終盤を読む気力が切れちゃったんですもん……。
要するには、岡野玲子さんと感覚が合わないのだと思います。別作品を読んだ時にも感じたのですが、なんというか、他者への尊重がいまひとつ足りない。真葛というキャラクターはそれが顕著だと思います。
個人的な事情としては、菅原道真公に思い入れがあるため、この作品で、真葛にあのような軽んじられた扱いをされるのに耐え切れなかった……。
原作ではどうなんでしょう。真葛は居ないとしても、菅公がこの漫画版と似たような扱いだったらイヤだな……と思ってしまって、原作に手が伸びないままです。
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