このレビューはネタバレを含みます▼
沙羅も睡蓮も東宮も主上もみな賢くて優しくて見目麗しいので読んでて華やぐ。元々さいとうちほ先生の昔のキラッキラの瞳の描き方が好きなのですが、この「とりかえばや」のようなひたとした瞳も素敵だ〜〜。読み終わるのがもったいないと思いながら読んだ。この読み心地は父である左大臣と主上が慈愛に満ちていて寛容だからもあると思う。(特に左大臣家は帝に対して身を偽るなんて出世どころか命も掛かかってる謀りなはずで、普通キーキーパパになるはずなのに)
沙羅にとっては油断ならぬ女性、梅壺だって帝の子を宿せない女御という苦しみを抱えてるわけで。。だから大団円に向かう中で一人退いていく梅壺に自分のせいだと言う主上の心根に感激。石蕗にかどわかされた沙羅の過去ごと受け止めてる所もね…!!(この問題ずっと心配だった。)主上かっこよすぎ。
三条も行動派で魅力的だった。吉野の君との仲が素敵。昔最初の数巻を紙で買っていて今回最終巻までシーモアで買ったけど、紙でも欲しくなってしまった。見開きでじっくりこの世界を堪能してみたい。