このレビューはネタバレを含みます▼
ウサ耳族の島に迷い込んだ主人公イナバ。彼が味わう文化的衝撃に読む手が止まらず、シリーズ一気読み。ウサ耳族からの神へのもてなし(神じゃないけど)では何がどう伝わってそうなった?の連続で、ナス・キュウリを読み終える頃にはカルチャーショックの瞬間を今か今かと待ち望むまでに。焦がれすれ違う切なさからの溺愛も毎巻堪能。シュールで大変えろーすな作品達でした。
時折り本気か?正気か?と誌面に問い掛けたくなるも、とても真面目に反応をしているウサ耳族たち。ブレない設定たまらなしい、斜め上な発想をしながら時には血を流す(鼻からだけど)ウサ耳族たちが愛おしい。一族の成り立ちが意外な歴史からで、それがファンタジーすぎないような、良い塩梅にしている気もしました。