このレビューはネタバレを含みます▼
広告デザイナーの佐倉睦月は、大好きな少女漫画の失くしてしまった1巻を買って帰る途中に不思議な声に呼ばれます。その声と共に小さな神社に引き込まれた睦月は、そこでセキと名乗る不思議な存在と出逢います。幽霊か妖怪らしきセキは、睦月の忘れた漫画の1巻を6年間読み続けて続編を待ち焦がれていたのでした。「なんでおんなじ本?続きを持ってきてくれたんじゃないの?」と泣き出すセキに、睦月は思わず「うちに全巻あるから」と言ってしまい、セキを連れて帰ります。少女漫画オタクの睦月は、セキとのオタク同士の熱い会話が嬉しくて「 気が済むまでいていいよ」と言うのでした。実は神様だったセキと陰キャで真面目な睦月は、一緒に「初めて」をたくさんします。クレープを食べたり、海に行ったり、恋をしたり……ピュアな二人の恋は、セキを補佐する右鳥の左鳥のロン毛コンビの見目麗しく、楽しくハッピーなラブコメでした。