いっそこれを運命と呼べ
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いっそこれを運命と呼べ

しおからにがい

この勢いと面白さは運命かもしれない

ネタバレ
2025年4月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 藤野帆貴はそこそこ人気の小説家•遠野久見として活動しています。ある日、〆切前の絶不調から逃避しようとスマホも財布も持たずにふらりと外に出ます。たまたまポケットに入っていた500円玉で電車に乗り、二徹後の睡眠不足からの爆睡で見知らぬ駅に降り立ちます。そこで出逢ったのは、スキップしながら本屋に入り、幸せそうに遠野久見の新刊を買う青年でした。顔出しNGにしている藤野は嬉しくなってアパートまで彼の後をついて行ってしまいます。突然現れた不審者に文倉栞人は大いにビビるのですが、大好きな作家•遠野久見ネタで大いに盛り上がり、ついつい藤野を家に置くことになってしまうのでした。怪しすぎる藤野の不審者っぷりと、藤野が遠野と知らずにテンションUPする文倉のオタクあるあるがとっても愉快です。作家という業を背負う憎めない変人藤野、よくわからないままどんどん絆されてゆく文倉、行方不明の作家先生にイライラする編集の屋久さんの3人のキャラがくっきりと際立っていて面白必須です。エロは次巻以降のお楽しみでした。
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