いっそこれを運命と呼べ
」のレビュー

いっそこれを運命と呼べ

しおからにがい

何とも言えない独特のテンポ

ネタバレ
2025年5月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 冒頭のフザけたセリフで あっ、こういうの好きって思って購入しました。
藤野が良い感じにずっとユル~くて、
普通じゃ有り得ないシチュエーションなのに なんだかヌルッと初対面の人の家に転がり込んでるのとか
でもそこはご都合主義じゃなくて 相手はちゃんとガッツリ怖がってるのとか、
そしてちゃんと徐々に関係性が馴染んでくるのとか。
読んでても藤野のユルユルな雰囲気に引っ張られてリラックスして読めるし、
でもちゃんと「いつどうやって正体明かすのかな」っていうそわそわも感じるし、
最後までニマニマしながら読みました。
そして正体を知った文倉くんがどういうリアクションするのかを楽しみにしていたのに、
「・・・・え?」で本編が終わってしまって こちらも「え!?!?!」でした。
これはもちろん、2巻ありますよね?続いてますよね?
あとがきを読んでも「2巻あるの?続編って?」って感じだったので…。そわそわは続く!

普段は藤野みたいな ちょっとだらしない雰囲気の大人には萌えないのですが、なんか良い。
作家だから、スランプがあるのは理解出来るし 最終的に素晴らしい仕事をしているので、なんか良し。
何より文倉くんがとっても可愛いので、そんな文倉くんの心を奪った藤野は きっと魅力的な人に違いない、という妙な説得力がありました。

というわけで2巻出たら絶対買いますからね、1巻から1年半経ってるみたいですが…。お早めにお願い致します…!
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