黄色いダイアモンド
」のレビュー

黄色いダイアモンド

木原音瀬/鳩屋タマ

油断しました

ネタバレ
2025年5月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作はキツくなかったので今作品は木原音瀬先生の作品でも辛くないのだ、と思ってましたが2番目のお話しに中学生の虐めがありこれは読んでいて辛かったです。どうして言わなかった?と先生は被害者少年に聞きますが、言わなかった自分が悪いのか?虐めを受けた自分が悪いのか?と被害者は思ってしまいます。先生は普通にいい人でそんな意味で言っている訳ではないです、でも先生は虐めがあるにも関わらず気が付けなかった事を謝るべきで、「どうして言わなかった?」は被害者に言う言葉ではないですね。加害者は少年を虐めるのに彼のお父さんが清掃の仕事をしていること、学が無いことを使います。自分の事で息子が学校で虐めを受けている事を知ったお父さんの悲しみ苦しみ辛さに心が痛みます。

お相手の息子に自分達の関係が友情以上のものだとバレた時のことも含めて邦彦が常に格好良かったです。一生認めないと言う息子に「それなら勝手にもらっていく」っていいですね。
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