このレビューはネタバレを含みます▼
描き下ろしのTo the lastに全部持ってかれたー!
切ない本編でも泣かなかったのに最後の「いつか奪ってしまった笑い声にひどく安堵した」この一文でダーッ😭
これだけ心情を丁寧に描いてくれる作家様だから、きっとこの男の子ラストまでに再登場するはずと思いながら読んでいたんです。きっと後悔していて、偶然会って謝罪する流れかななんて。それが願いでもあった。
果たして最後の最後に再登場しました。偶然だった、後悔もしてた。でも謝らなかった。謝ったら陽は自分を許してしまうからって。許さないでくれって思っていたから。
彼は確かに陽を傷付けた。受け入れられないのはいいけど嫌がらせはしちゃいけなかった。
でもあの酷いシーン見てる時、ああこの子陽のこと本当に好きだったんだろうなって思った。ずっと友達でいたかったんだろうなって。陽ははっきり告白したわけではないけど、あの男の子にしてみれば「何故隠し通さなかった、何故におわせた、気付かせた、、」みたいなぐちゃぐちゃな感情が怒りに変わったんだろうなと。繰り返すけどだからってあんなことしちゃいけなかったんだけど。それに結構思わせぶりなことしてたし、陽が期待しちゃうのも無理なかったと思うのよね。
陽は翔太と出会い笑顔を取り戻したので、もうこれ以上は自分を責めないで陽が好きになった君の良いところを他の誰かに与えてあげてくださいな。そして君が陽に心の中で言ってくれたセリフを私が君に言おう。名も無きcapの君、幸せになれよ。