このレビューはネタバレを含みます▼
最初は同期リーマンのライバルものね、はいはい大好きなパターンよ〜〜とか思ってたんですが、良い意味で裏切られた〜〜!!受攻ふたりの背景を知るたびに心えぐられ、救済とすれ違いに転げ回りました。
受攻の抱えたものがなんとも仄暗く、お互いに結構しんどい状況なんです。受は自分の奨学金と妹の学費をWで払ってて(おそらく実家の経済も支えてる)御曹司で成績トップの攻に対してコンプレックスのようなものを抱いてて。攻は複雑な家庭環境で(愛されてない、おそらく孤立している)、前向きで家族と仲の良い受を複雑な気持ちで見ていて。そんな2人が体の関係から始まって一歩ずつ心の距離を縮めていく描写が美しかったです。
1番心に沁みたシーンは受の誕生日を攻が祝うところなんですけど、切なかった、、!受は子供の頃から誕生日にケーキでお祝いしてもらったことが無いんです。攻から買ってもらったコンビニのケーキに『(ケーキ…俺の)』ってキラキラするんです。27歳男性がですよ!可愛いと同時に切ない。すごく嬉しかったのに、攻が呼び出しを受けて行ってしまうときに強がってたのも切なかった。ずっと親を支えて妹を守ってきたお兄ちゃんだから『行かないで』って言えなかったんです。攻は甘えてって言うけど俺むりだもんって切ない顔するんですよ、、!ああ〜〜大声でちゃう。
攻の背景も相当切ないです。暮らしは裕福でも、愛されてなくて与えられたもの以外欲しがっちゃいけないって雁字搦めになっていて。受から好きって言われた時に涙が溢れちゃったシーンは私もウルウルしてしまいました。
何度でも咀嚼したい作品に出会ってしまいました。絵もとても綺麗で、スーツの袖口なんかずっと見ていたい。
エッッチチなシーンもかなり良いですよ!受も攻も表情が本当に良い。最初はほんとにエ ロス!って感じなのにお互い気持ちが通じあっていくと表情も可愛くなって、両思いエッッチチ最高〜〜と叫び出したくなります。