Life 線上の僕ら
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Life 線上の僕ら

常倉三矢

人生まるごと

ネタバレ
2025年5月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 1話17歳、2話19歳21歳、3話社会人20代、4話30代。と、2人の遍歴を見守っていくようなストーリーです。
試し読みが面白過ぎて、即購入。

想像力が豊かな(しかも思春期だというのにソッチ系の妄想じゃなくて小学生みたいな想像力)こんなDKいるのかと思ったら、全く同じことしてる子がもう一人いた!ww
こんなお似合いなカップルいないよね。
25歳になっても海岸でキャッキャとはしゃぐ2人。マジ可愛い。本当に理想的な幸せカップル…。

と思っていたら!!!!!!
えっ!?28最まさかの展開に!!!!
びっくりしてアゴが外れるかと思った。
夕希が可哀相すぎて・・・!!!晃ってバカ!?!?!?
こんなほのぼのBL読んでるつもりで、一気にちゃぶ台ならぬ畳返しされた気分でした。
「ラブラブBLコメディ」ではなく、ものすごくリアルなストーリーだったんだと気付く瞬間。

もちろんその後、ちゃんと巻き返します。
なんと最後は80代まで!
こんなに人の人生を丸ごと見させてもらった気になった作品は初めてかも…。
もちろん要所要所ではありますが、すごく上手に一冊にまとまってます。
駆け足感もぶった切り感も無く、ちょうど良い。

最後は感動して泣いてしまいました。
そしていよいよ夕希の番…、となったとき、病室から廊下を覗いた夕希の表情の素晴らしさに息をのみました。
夕希って本当に最高!!!!
待っていた晃が手にしている本が微笑ましくて泣きながら笑ってしまいました。
巻末は描き下ろしかな?本編に出てこなかった歳のエピソードが描かれていました。

夕希は子供の頃からずっと、オジサンになってもずっと、ずっと変わらず少年のようなあどけなさで100点満点の笑顔だったんだね…。素敵な人です。

作者様天才か?ものすごくよく出来た一冊だと思います。
途中の晃の迷走に、「共感出来ない」「好きになれない」と思う人も多々いらっしゃると思います。
でもこれも、綺麗ごとだけでは社会を生きていけない人間のリアルかと。

2巻目の番外編BOOKも同様に様々な年齢の2人が描かれていて、面白かった!
幸せなところだけを集めてくれたから、すっごく良かった!
素晴らしい作品だと思います!
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