白雪の恋―大正×オメガバース―
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白雪の恋―大正×オメガバース―

なつはづき

運命ってヤツは本当に・・・

ネタバレ
2025年5月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 財閥の先代当主の妾の子でΩの雪人と執事の圭吾のお話。大正時代の雰囲気が情緒があって素敵です。
現当主の律のしたことは圭吾×雪人視点では酷いけど、結婚を約束していた圭吾の父を運命の番に奪われて恨む気持ちもわかるし圭吾に父親の面影を重ねていたのかもしれない。圭吾の父・宋介を忘れられず番も作らずにいたのだとしたら律もとても切ない人生だったのだと思う。相手が運命の番でも好きになれない場合もあるし運命の番以外に好きな人がいる場合もあるだろうに、本能だから抗うことができないなんて運命ってヤツは本当に難儀だよね。
最後はアッサリ解決し過ぎな気もするけど、みんなが自分なりの幸せを手にした良いハピエンだったと思います。
それにしても、松蔵家は大正時代の財閥ながらΩの律を当主にして妾の子でΩの雪人を当主名代にするとは第二性差別はあまりないのかな。完全実力主義ということかな、中々先進的。
星4.4
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