このレビューはネタバレを含みます▼
犬化症候群という特殊設定も話の流れも変化があって面白かったです。特に犬化症候群に関して「ポメタレ」だの「オープンポメ」「クローズドポメ」だの聞き慣れないフレーズが、碧の真剣さに反比例するようにシュールで笑えました。高遠のかっこ良さ・美しさを表現した「座れば絵画、立てば彫像、歩く姿は美術館」には、元の言葉が分かるだけに「上手い!!」と唸ってしまいました。
タイトルや表紙・あらすじなど色んな情報からハピエンは予想できてたのですが、冷却期間が案外長いとか当て馬?の子のキャラや動きなど思った流れと違う事が多くて、それが逆に楽しかったです。王道ハピエンの中にも意外性や変化は欲しいという読者心をよく分かっていらっしゃるなと思いました。
もふもふや犬猫など小さく可愛いもの、明るく楽しい作品が好きな人にお勧めです。