君は春までぼくのいぬ 【電子限定特典付き】
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君は春までぼくのいぬ 【電子限定特典付き】

劣情

バース性に傷つけられた2人が恋に落ちる

ネタバレ
2025年5月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ めちゃくちゃ良かった!
幸せな気持ちになりたくて、購入してから何度も読み返しています。こんな素敵な作品に出会えて良かった。

オメガバースもの。周りからはなんでも持っている完璧なアルファと思われているけど実はっていう攻めと、オメガ故の酷い過去を持ちそれ故にアルファを毛嫌いしている受けの出会いと再生、成長のお話。

普通のお話だと、腹黒アルファがオメガの弱みを握って思いのままにするってのが定番だと思うのですが、それが逆なんです。受けは強気で頭脳明晰でツンデレな美人優等生なんだけれど、皆の人気者であるアルファの攻めには超塩対応なんですね。そんな態度から攻めが受けの事を気になり始めて、どんどん受けに沼っていくんだけれどその過程が、凄くいいんですよね。
なんでも持っているが故の攻めの傲慢不遜な態度が、受けの努力、頑張っている姿を見てどんどん変わっていくんです。さなぎが美しい蝶に変わっていくように、ゆっくりだけれど劇的に変わるんです。

受けもオメガである自分を受け入れる事がどうしても出来なかったのに、攻めに肯定され、愛されていく事によって、自分はありのままでいいと思えるようになるんです。そのシーンの尊いこと!泣!!

本当に素敵なオメガバを読ませていただきました。是非、その後の2人のもっと仲良くしているストーリーを読みたいです。続編、是非ともよろしくお願いいたします!
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