このレビューはネタバレを含みます▼
衝撃のΩバース!
何しろ巻頭にあのΩバースの説明がない! なぜならこの物語は初のΩバース誕生秘話だから。
ある日、全国級天才高校生の織人の気になる同級生西央くんからすっごくいい匂いが⋯⋯。はい、ここでΩバース好きな人にはわかると思いますが、西央くんはヒートを起こします。しかもフェロモンは織人にしかわからない!
えー、αじゃん!
となりますが、物語は普通の現代社会。Ωバースの世界線にないのです。でも悶々といい匂いを発散し続ける西央。体調が悪そうに見えたので、真面目クン織人は西央くんを保健室に運ぶつもりがイベントの時しか誰も来ない校舎外れの体育倉庫へ!!! いやーん、もうその先の展開、わかります?
全然、自分たちに起きていることがわからないまま、ふたりは性衝動にかられ⋯⋯。
またこれが、西央くんが色っぽいんですわ。わたしは普段、攻め推しなんですが、西央くんのフェロモンにはやられそう⋯⋯。理性の塊の織人くん、欲望に身を任せって当然ですよね? そもそも織人くんは、教室でかっこいぃ西央くんに憧れてたので、「え? なんで西央くんとこんなこと??」と思いつつ、初めてのくせにバリバリです。結構、卑猥なのでえっちぃの苦手な方は注意してください。
でもね、Ωバースにえっちぃシーンは避けられないですよね? うんうん。
フェロモンは作画中、香り高いお香のように描かれており、今、織人が感じているフェロモン量がわかるという。
しかし、織人はやはり理性の人であって、うなじを噛まないんです! Ωバース知識なくても本能的にうなじを噛みたくなるらしいんですけど、噛まない! なぜなら西央くんが痛くなっちゃうから! 偉い、けど噛め! 多分、ふたりは運命の番なんだからガブッといっちゃえ、と焦らされてみました(照)。
上下巻は初めてのヒートを体育倉庫で1週間やり過ごすというライフハック的要素ありのドキドキ展開。色っぽい西央くん満載。
2巻以降(現在3巻まで配信)は、学校の合宿中に二度目のヒートが来てしまうというあらまぁな危機を乗り越えようと織人の家に西央くんを連れ込むという超大胆さ!
物語の設定もさることながら、とにかく絵が美しいので一コマずつ堪能してください。欲を言うなら1巻の頁数を多くしていただけると。面白くてすぐ読んじゃうので!