このレビューはネタバレを含みます▼
『ひねくれさくらに恋が咲く』『ため息の春に恋の夏』と続くシリーズ第3弾｡カメラマンの五十嵐樹の15年に渡る片想いを描きます｡写真好きの高校生•五十嵐は学校でも特に仲の良い友達はいなかったのですが､高2になって明るいスポーツマンの志田諒が話しかけてきます｡五十嵐の写真を好きだと言う志田を最初は苦手に思っていた五十嵐でしたが､それ以降何かと二人はつるむようになります｡志田のそばにいるのを心地良く感じるようになっていた五十嵐は､やがて自分の気持ちに気がつき志田から離れる決意をするのでした｡卒業式での別れ､意図しなかった再会を経て､忘れようとしても忘れられなかった初恋の成就をじっくりと描きます｡『ため息の春〜』での五十嵐は仕事での厳しいイメージが強かったのですが､この作品では高校時代から変わらない赤面っぷりか愛らしかったです｡
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