あで始まって、るで終わる【単行本版】
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あで始まって、るで終わる【単行本版】

円路

色々と言葉少ないけれど

ネタバレ
2025年6月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ それは物書きが言葉を大切にして、確かめながらだからかな。反対に、恋する方は多弁で妄想忙しく、空回り。

小説家と大先生の孫。
白に出会って一目惚れした一陽、小学生。
いまは、大先生祖父宅で一緒に生活している。

猛アプローチもあまり通じない一陽は、恋愛小説のモデルとして恋人役を買ってでる。
一陽の早合点や思い込み、妄想で忙しいが、白は書きながら淡々と思いを確かめていっているような。

大先生の小説の一節。一陽を愛しむ大先生の気持ち、自分がその一節に憧れたのは大事なものを知りたかったからかも。

一陽は10年片思いと思っていたけど、白もちょっと違ったんだろうな。恋愛的なのは今に至ってだろうが。

恋人になって、事後シーンはあり。
爺さん、もっと出して欲しかった(笑)

一陽は騒がしく忙しく、白はどこまでも静かな物語。
だからといって、淡白ではない。
いいキャラです。
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