神様なんか信じない僕らのエデン
」のレビュー

神様なんか信じない僕らのエデン

一ノ瀬ゆま

この作品を知ってしまったら

ネタバレ
2025年6月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ この作品を知ってしまったら、他のバース性の作品は物足りなくなってしまうのではないでしょうか…。
BL作品を最後に読んだのはおよそ20数年前、その頃にバース性の作品があったのか無かったのか分かりません。バース設定ありきだとは思うんですけど、その設定飛び越えても、こんなにも熱を帯びる作品を私は他に知らない。

神という存在を私は信じています。願い事を叶えてくれるとかではなく、傍観者的な存在として…。
だからこそ神という言葉を安易に使い回したくないのですが、この作品こそ神作品と呼ぶに値するのではないかと、そんな思いでいっぱいになってしまいました。

喬くんと西央くん、2人の想いが痛いほど心に突き刺さる、丁寧に丁寧に描かれているそんな作品です。
ずっと購入を躊躇していました。試し読みもそんなにページ数がなく、でも何となく気になって気になって仕方のないままずっと、後で買うの項目に居続けた本。

購入して良かった。読めて良かった。
生み出していただいて、ありがとう、と作者さんに感謝しかないです。

だからこそ続きが…弟くんの動向が不安を煽ります。
あんな姿の西央くんが弟くんの目に晒されるかもしれないと考えるだけで悶々としてしまいます。
識人くん、どうか、どうか、西央くんを守ってあげてと願わずにはいられない。

あーもー、作者さんの掌の上で転がされてる気分ですw
ちなみにイチオシのキャラクターは喬くんのお母様。
かっこよくて、男前で、自分の気持ちに正直で、惚れます。
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