Sentinel Loverse 【電子限定特典付き】
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Sentinel Loverse 【電子限定特典付き】

やん

初めてのバース!育成型バディが最高すぎた

ネタバレ
2025年6月8日
このレビューはネタバレを含みます▼ インテリメガネでダンディー、アメコミバリの体格と大人の余裕に加え「ガイド」であるアルバのヒーリング(ここではガイディング)によって、マフィアの末端組織の犬だったセンチネルのイツキが肩を並べるまでの成長過程が上下巻でしっかり描かれています!

マフィアの解体と共にガイドとセンチネルの国家施設に身を寄せる事になったイツキ。勿論いきなり馴染める訳もなく周りが手を焼く中、制御できるのがアルバただ1人。
本来ガイディング=性行為なんだけど、アルバは触れるだけでも効果抜群な特殊オプション付き。センチネルにとっては命に関わる必要不可欠な行為。BLを嗜む者にとっては願ってもない設定なだけに入り込みやすかった(笑)ただ白すぎる~!
問題を起こす度お呼び出しされる日々に、とうとうお仕置きと称する快楽を与え、、でもご褒美ではなく立場を判らせる為の事務的な行為。

転機はイツキの幸せの象徴でもある家族から、辛い現実を突きつけられるシーン。それまでの日常を一変するには十分過ぎたセンチネルの驚異的な能力で、敏感すぎる五感は生きづらさも加わる。特異体質によって目覚めた力は国家の為の戦力として扱われ、少し○キガミとドナーを思わせる世界観。自分を捨てた母の笑顔と隣にいる妹との格差に瞬時に打ちのめされ自暴自棄になったイツキの吐き出す様な辛いセリフは唇で塞がれ、これ以上思い出すなと視界は手で覆われて。。必要とされなかった孤独な心を救ってくれたアルバとここで初めて結ばれるんですが、以前の無機質感は一切なく、超がつくほど丁寧で情熱的。憚らず子供の様に泣きじゃくるイツキに、当時1番欲しかったであろう言葉を投げ掛けるアルバ、イケおじにしてやられた‥

痛みが判るモノにはやはり、それ同等の過去があって。アルバの火傷跡とかつてのバディとの果たされなかった約束。チラチラ憂いを帯びる色気はこれか!に下巻も見逃せない展開で、あの夜から2人の仲も縮まるどころか、むしろ距離が広がっていて。過去に囚われているアルバの弱い部分が露呈。不安定て欠けた部分を補うような対等な関係に変わるまでが本当に秀逸。イツキの可愛さも際立つし!ただ元バディの嫌いだった煙草を形見代わりに嗜みアルバなりの弔いだったんだなと。ふと普通のガイドだったら今頃‥いやイツキのが好みだと言うアルバを信じる!

禁煙を言い渡されたアルバ!イツキの為に長生きしとくれ!
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