このレビューはネタバレを含みます▼
作者さん買いで積ん読から。表題作全6話+短編1話+表題作の描き下ろしで合計194ページ。セック/スが下手という理由でいつも振られるハイスペリーマン・悟のもとに現れたエロ神様のえっちゃん。えっちゃんの指導のもと、相性が最高ということで選ばれた俳優の星名と関係を持つことになって…というお話です。なんだこれ、とりあえず勢いが凄い笑。悟も星名もお互い今まで同性とは全く経験なかったのにトントン拍子で事が進みます。展開が早いしリアリティがないんですが、えっちゃんの存在のおかげで、「あっこれはそういうものなんだ」とリアリティに対するハードルが下がって受け入れやすくなるのかなと思います。というか、星名目線で見るえっちゃんが怖すぎて笑いました。それなのに成仏させるのを手伝うという理由だけで悟へ協力する星名…。良い人過ぎる!同録の短編は、香水を作るかわりに体の関係を持つことになった調香師と販売会社の社員さんのお話。短いけどまとまっていて読みやすかったです。二人ともおじさんである必要は…?とも思いましたが、これ多分刺さる人には刺さるんだろうな。というか、本作が発売される少し前にも別のコミックスが発売されていて、お二人で執筆されているとは言え、筆の早さしかり、ジャンルの振り幅とかストーリーの引き出しの多さに感嘆です。