放浪犬と迷い猫【SS付き電子限定版】
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放浪犬と迷い猫【SS付き電子限定版】

九號

作者買いです

ネタバレ
2025年6月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 先生の作品は「羊の皮~」「ACID TOWN」「放蕩息子~」を読んで、4作品目になります。毎回思うのですが、純粋で幼さを感じさせる受けがベッドで乱れる様は、ギャップも相まってすごくエロく見えるんです。今作の吉見も然り。彼を抱いたらどうなるんだろうって想像して南雲や加瀬が欲情しちゃうのも納得。また、攻めの加瀬はボサボサでボーボーでむさ苦しい見た目なのに、中身は赤ちゃんみたいに純粋で、絵を描く以外はポンコツの極みみたいなところが母性本能をくすぐって何とも魅力的でした。「受けに甘える攻め」という構図が大好物な私は、今回も大満足でした。
吉見は7年前の心の傷が未だに生々しい状態だったので加瀬に対して辛く当たるし、加瀬は加瀬でしょぼんとするだけで何もアクションを起こさないし、かなりじれったい状態のまま話は進みます。主役2人が終始深刻な空気を漂わせているので暗い感じになりそうなところを、当て馬の南雲君が素晴らしく良い仕事をしてくれたり、他の脇役も濃いキャラが多くて、ワイワイガヤガヤして和ませてくれたので、そこまで深刻な気分にならずに済みました。
最大の見せ場のシーン。間違えちゃった7年前をもう一度やり直すかのように、花火を背景に本心を伝えあう2人。こういう魅せ方好きだなぁ。そしてこの後、めっちゃ「ぐはぁ!」ってなったんですけど、やっと2人が繋がれた時の加瀬の表情がヤバかった・・・。すれ違ったまま、お互い7年も思い続けて、ようやく身も心も結ばれたというシチュエーション、宗教画のように肉厚でたくましい加瀬の胸に揺れるロザリオが良い演出にもなって、クリスチャンじゃないのに神に祈りを捧げたくなりました。九號先生の描く目は、感情が滲み出てるから惹きこまれます。
ラストへの繋げ方も素敵で、綺麗に締めくくられてはいましたが、これからの2人がどんな風に付き合っていくのか見てみたいので、続編出たらいいなぁって思います。
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